仏壇の木材
woods
一口に「仏壇」といっても、
様々な材料が使われております。
黒檀・紫檀といった代表的なものから、
桑・欅・屋久杉など、主な
仏壇の材質(材料)をご紹介いたします。
黒檀(こくたん)産地:東南アジア、インド、スリランカなど 辺材は淡い赤色。心材は濃い黒色~桃色の地に赤褐色の縞をもっている。 一般に木理はほぼ真っ直ぐ、肌目も緻密で光沢をもつ。とても重硬で乾燥しにくく加工が難しい。その分耐久性に優れている。 |
紫檀(したん)産地:インドネシア、タイ、インドなど 一般的に辺材は白色、心材は赤黒色で、赤褐色~褐色の縞模様をもっていて色調はかなり変化に富んでいる。 木理は交錯し肌目もやや粗い。黒檀同様、重硬で乾燥しにくく加工が難しいが、美しい仕上がりが得られる。耐久性にも優れている。 |
屋久杉(やくすぎ)産地:日本(鹿児島県屋久島) 鹿児島県屋久島の天然林(国有林)の稀少木。樹齢が千年以上のものをこう呼ぶ。 心材は黄褐色~赤褐色。年輪が緻密である。樹脂成分を多く含んでおり、飴色の光沢をもっている。軟らかい素材なので加工しやすい。 |
桑(くわ)産地:日本 北海道から九州に至るまで自生しているが銘木として使われる材料は極めて少ない。 桑の中でも特に良材とされるのは伊豆諸島や三宅島の「島桑」で、緻密な年輪と美しい木目のあることで知られている。重硬で加工しにくい。耐久性は良い。 |
欅(けやき)産地:日本 辺材は淡い黄褐色、心材は黄褐色~黄赤褐色を帯びており、辺心材の境目ははっきりしている。 一般に木理は真っ直ぐだが肌目は粗い。時に美しい杢を形成する。重硬で加工性はやや悪いが、強靭で狂いが少ない。耐久性に優れている。 |
楠(くす・くすのき)産地:日本 辺心材の境目は分かりにくい。一般に心材は黄褐色~淡い褐色で、時に虹色がでる。 木理は交錯して肌目もやや荒い。独特の光沢と香りを有する。やや重硬で加工しにくい。虫がつきにくい。 |
柿(かき)産地:日本 全体に淡い橙褐色を帯びている。心材の木理に黒色~黒褐色の縞模様や濃淡があることが稀にあり、「黒柿」と呼ばれ珍重されている。 木理はほぼ真っ直ぐで肌目も緻密。重硬なため加工しにくい。 |
鉄刀木(たがやさん)産地:フィリピン、インドネシア、タイ、ミャンマーなど 辺材は淡色、心材は白茶けたものから黒褐色まであるが、一般的には黒褐色に黄褐色の帯が平行に走る。 木理は交錯していて肌目も粗いが、磨くと美しい光沢を放つ。重硬で耐久性も良いが、加工が難しい。 |